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満足度と幸福度

満足度と幸福度



■休日に妻と行った近所のスーパーでの
でき事です。

会計を済ませ、使い終わった買い物カゴを戻そう
とした時、私たちの目の前で年配の女性がカゴを
戻しました。

その方が、放り投げるように戻したせいか、
カゴが斜めになった状態でした。

その女性は私たちの気配に気がついたのか、
こちらをチラッと見て、カゴを戻し直していました。
この間2〜3秒…。


女性はこちらに完全に背を向けていたので、
私たちの顔は見えません。
もちろん、私たちは何の言葉も発していません。

この女性は私たちから、何かを感じとって
いたのかも知れないね。と妻と話していました。



このように、私たちは日常で、人の気配や想念を
感じることは少なくありません。




■多くの会社を訪問し、感じる雰囲気…。
その雰囲気は、その会社の整理整頓の度合いなど
にもよりますが、それ以上にその場の雰囲気に
大きな影響を及ぼしているのは、そこで働く
人たちの想念だと思っています。



■以前、小欄で"真"経営ピラミッドという
概念についてご紹介しました。
https://www.hibikorearata.co.jp/blog/everyday/entry-258.html


ご紹介した概要は、組織風土と制度ならびに
戦略と関係は、土地(組織風土)の上に立つ
建物(制度・戦略)の関係にある。

よって、どれほど優れた制度や戦略を取り入れても、
土台となる組織風土が健全でなければ、
制度や戦略は期待通りの結果をもたらさない。

組織風土とは、そこで働く一人ひとりの心の状態と
ほぼ同じ意味。といった内容でした。



社員さんの心の状態が、あるべき方向にすすみ
健全な組織風土が醸成され始めると
不機嫌な言動をとっている人や
人の悪口を言っている人が
恥ずかしいと思われる雰囲気になってきます。



■社員さんの心の状態をはかる道具として
「従業員満足度調査(ES調査)」と呼ばれている
ものがあります。

私たちもこの調査結果から、職場の環境改善、
教育・研修体制の見直し、福利厚生の充実など
一定の成果を得てきています。



一方で、従来からこの従業員満足度という
言葉に違和感を抱いていました。

違和感の一つは従業員という言葉です。
その言葉から20世紀の労使関係を想起する、
人としての不平等感でした。
ちなみに小欄では社員さんと表現しています。

違和感の二つ目は、満足度という言葉です。
この言葉から使用目的が、働く人の低次元の欲求を
満たすためと誤認識される可能性があることでした。



■最近、関わっている会社で
「従業員満足度調査(ES調査)」に代えて
「幸福度診断シート」が完成しました。


目的は、幸せを感じる社員さんを
一人でも増やすため。です。


策定プロセスは、幹部で目的を共有した上で、
協議を重ね、最終的には二代目の役員が整えました。



この「幸福度診断シート」の根底にある思想は

「幸せは人から与えられるものや、
してもらうものではない」

「幸せは、みずからが、感じるもの」です。



ちなみにこの会社(飲食業)は30年を超える
社史の中で、今回、過去最高益を達成しています。


会社から承諾をいただき
今回策定した「幸福度診断シート」をここに共有します。


今日もみなさまにとって
素晴らしい一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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幸福は人の地位とか財産には関係がない。
まったく自分の考え方一つで、
人は幸福にも不幸にもなる。

デール・カーネギー
(教育家 1888~1955年)

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