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時間の大切さ

時間の大切さ


■先週、関係している会社で幹部の時間計測を
行った集計結果をもとにミーティングを行いま
した。

経費がかからず、即効性が期待できる内容です。
皆さまのご参考なれば幸いです。



■該社は、地方都市にあり、3代目が経営する会社です。
業界平均を大きく上回る営業利益率15%超を
10年以上続け、直近決算の営業利益率も
10%を超えている優良企業です。



幹部の時間計測の発端は、中期経営計画の
進捗振返りからでした。

中期経営計画で掲げた目標の一部である
20代30代の次世代リーダーの育成を促進
させる手段の模索として着手しました。



■幹部の時間計測の方法は、部長以上の対象者
12名に2週間分の行動を記録してもらいました。
簡易な方法もありますが、この会社では
難しい方を選びました。

それは、仕事以外の土日や祝日も含め、寝てい
る時間以外すべてを記録する。
食事や会議などのカテゴリー分類は事前に行うの
ではなく、行動をそのまま記録する方式を採り
ました。


社長参加のもと、事務局が集計してくれた
資料をもとにファシリテーションを務めさせて
いただき、対話を進めます。



■資料を確認すると、課題がはっきりとあらわれ
ていました。


それは幹部12名、2週間の行動の集計が
移動22%、メール14%、
部下でもできる業務31%となっていたのです。


記録をとった時間を100時間とすると2週間で
メールに14時間使っていたことになります。
幹部連もこの結果を観て、驚きの様子でした。



■ここからが肝心です。
ここから行った作業で決めたことは、

1,メールなどを含めた圧縮する行動とその目標
時間の設定

2,そこから生み出された時間を何に向けるか、
重要な行動は何かを対話し決める

3,重要な行動を3つに絞り4週間先のスケジュ
ールに組み込む

4,1週間(最低でも4週間)単位で振返りを行う




■人手が足りない、時間が足りない・・・。
このような言い訳で、幹部が3年前と同じ
仕事をしているようでは、会社の成長は望め
ません。


成果をあげる人は、仕事を人に任せることが
得意です。幹部はつねに、この行動は本当に
自分がやらなければならないのか?
この行動は3年前と同じではないか?
を自問自答しながら仕事に取り組むことが肝要です。


こうしてできた時間を重要で価値を生み出す
本来の仕事をします。
例えば、新たな付加価値をつくる構想を考える、
自分の後釜を育成する、生産性を向上させる
仕組みを考え、試す・・・などなど。



■また、幹部が留意すべきことは同僚や上司、
部下の時間を奪っていないかを常に意識する
ことです。

特に幹部主催の会議体は、複数の働き手の時間を
奪っているという観点から以下の会議価値方程式
を使い、会議体からいかに成果を生み出すかを
考え、その準備と振返りを行いたいものです。


◆◆会議価値方程式◆◆

会議価値>参加者人数✕会議時間✕5~10万円

例えば、参加人数5名で1時間の会議を行った
場合、25~50万円以上の価値を生み出す必要が
あるということです。



以上、今日も、皆さまにとって
素晴らしい一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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時は金なり

ベンジャミンフランクリン
((1706~1790年 作家 科学者)
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