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習慣の力

習慣の力


■先週の朝、出勤支度をしながらテレビを見ましたら
大リーグで活躍している大谷翔平選手のニュースをやっていました。

その内容は、彼が試合中にゴミを拾ったことを
取り上げたものでした。



大リーグで投打にわたり大活躍をする大谷選手は
私たちに勇気を与えてくれていますが、彼が花巻東高校
1年時に立てた目標がその基底になっていることを
ご存じの方も多いと思います。

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/02/02/gazo/G20130202005109500.html


大谷選手は、3年後の高校卒業時に、プロ野球8球団から
ドラフト1位氏名を獲得する目標を立てました。
その目標達成のため、72の強化項目を上げています。



現在の大谷選手があるのは、その72項目の一つひとつに
最低1つの習慣を設定し、実行し続けたことは想像に難くありません。




■翻って、経営に携わる者として周囲を見渡すと
長きにわたり堅調な成長を示している会社と経営者は
良い習慣を実行し続けていることに気がつきます。



経営者個人ベースの習慣では
①仏壇の前で手を合わす・②墓参・③読経
④散歩・⑤運動・⑥読書を主体とした継続学習
⑦日記・⑧瞑想・⑨早起き・⑩ファスティング(断食)
⑪幹部や社員さんとの食事または面談・⑫合宿などがあります。



会社での習慣実践は、業種業態で多岐にわたりますが
共通と思われる習慣は
①朝全員清掃・②おざなりではない朝礼
③お客様と社員の声の確認・④人財共育
⑤経営計画の策定と共有・⑥振返り
⑦自社他社品質確認と磨き上げ・⑧社内イベント
⑨社会的弱者支援・⑩客観視点の活用
⑪習慣自体の見直し・⑫合宿などがあります。




■一般的な人や会社では、緊急かつ重要な第1領域を
済ませることすら不十分な状況が常です。

一方、長きにわたり堅調な成長を示している
会社と経営者は、緊急度は低いが、重要度の高い、
いわゆる第2領域と呼ばれる習慣の力を知悉し、
実践し続けています。


(筆者作成)

この第2領域とも呼ばれる習慣実践は、
今、やっても、やらなくても
痛くも痒くもない事柄がほとんどです。
しかし、地道にコツコツとやった人や会社と、
やらなかった人や会社では歴然とした差がつく現実を
数多く見てきました。



■例えば、「現在の実力:100」の人や会社が
習慣を実践した場合としなかった場合を試算してみます。

まず実践した場合、1年間に、10%ずつ成長し続けたとすると、


   <1年目>100×1.1=110

   <2年目>110×1.1=121

   <3年目>121×1.1=133.1



 一方、1年間に、10%ずつ後退し続けたとすると、


   <1年目>100×0.9=90

   <2年目> 90×0.9=81

   <3年目> 81×0.9=72.9



このように、3年で大きな差がつくことが確認できます。
これは成長(後退)率や何年でとかいう、数字に意味が
あるのではなく、習慣実践という考え方、ならびに実践
そのものが大切であることを共有するための試算です。

 

■冒頭でご紹介した大谷選手は、
「ゴミを拾う」という行為から
習慣実践の偉大な力を私たちに教えてくれています。



激動の時代、未来に目標を掲げ、コツコツと習慣実践を
積み重ねていきたいものです。

今日も皆さまにとって
素晴らしい一日になりますように。


日々是新 春木清隆
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平凡なことを毎日平凡な気持ちで実行することが、
すなわち非凡なのである。

アンドレ・ジイド
(フランスの小説家 1869~1951年)
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