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リーダーの目標設定力

リーダーの目標設定力


■本欄での、リーダーの目標設定力とは、
長期、あるいは3〜5年の中期でありたい姿を描き、
打ち出す力のことです。



■リーダーの発する言葉には、
とても強い力があります。


たとえば、多くの人が集まっている部屋で、
リーダーが壇上から、この部屋の中で汚れが
気になる場所はどこですか?
と言葉を発すると、その場にいるほとんどの人が
その部屋の汚れを探し始めます。


このように、リーダーの発する言葉には
メンバーの意識と行動を集中させる力があるのです。




■人も会社も、本来、無限に成長する力を
秘めていると思っています。



その力を引き出すのがリーダーの目標設定力です。



そういった意味で、現在の会社の状態は、
良くも悪くも、リーダーはじめ、
多くの人がそう思った結果であります。

逆の表現をすると、会社は多くの人が思った
とおりに変貌する、ともいえます。



■実際に自らの過去を振り返っても、
7%以下の可能性だった、倒産からの再上場。
再上場に比べ、さらに可能性の低い中小企業の
新規株式公開など、公私共に、目標(ビジョン)を
明確に打ち出すことによる大きな力を体験してきました。



■目標(ビジョン)が示されると、多くの人は、
自分たちの慣れ親しんだ居心地のいい環境や
既得権益を保持することを考え、無視するか
上手に反対します。



既存組織の多くは、この居心地のいい緩慢な
死=倒産に向かっている状態にあります。



それでも、めげずにコツコツとやり続けてくと
ビジョンができるかもしれないという
「やりたい」人が現れてきます。

さらに続けていると「やろう!」という人が増え
終盤戦では、「できる!!」という同士が先陣を
引っ張っていく状態になります。



■現在、関係している会社が
掲げている目標(ビジョン)の一部は、

・新規株式公開
・アジアで一番感謝を集める会社
・中核となる得意事業で○○を**にする
・「地域顧客支持率No.1」の確立などがありますが


とりわけ組織の変化を実感しているのは
“100年企業”という目標(ビジョン)の力です。


リーダーがこの言葉を使い始めてから
意思決定の軸が従来の短期視点に加え
長期視点へと確実に変わり始めています。


たとえば、ある事案を協議する際も
今年入社した新卒は、50年以上
この会社で働くことになる…。

短期視点も大事だが、彼ら彼女らの
未来から観て最善策は何だ?
というような判断軸が加わり
対話が進むのです。



■さいごに目標設定力を目標達成力に転換する
ポイントとして以下の3つご紹介します。

1、リーダーが誰よりもその達成を熱望する
2、あらゆる機会を通してリーダーが目標について語りまくる
3、いかなる困難に直面しても決して諦めない


■人口減、少子高齢化という環境変化に伴い
質を重視した経営がより一層求められる昨今、
リーダーの目標設定力を、いま一度見直してみたいものです。


今日も皆さまにとって素晴らしい一日に
なりますように。

日々是新 春木清隆

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言葉には人生を左右する力がある

中村天風(実業家・思想家1876~1968年)
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