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日常

走禅

■40代、株式公開の責任者として仕事をしていた時、
主幹事証券会社から、副社長がフルコンタクト空手を
していることは重大なリスクです。と言われ、以来
空手を止め、走ることを習慣にしています。


最初は2kmを走るのがやっとでしたが、大会参加を
バネにして、10km、ハーフマラソン、フルマラソン
ウルトラ(100km)マラソンと多くの大会に
参加してきました。


現在は、毎月100~150kmをゆっくりと走っています。
単純でつまらないことでも、長い期間続けていると
観照のようなものが生まれてくるのかもしれません。




■「走っている時、何を考えているのですか?」
と聞かれることがあります。
公私にわたり、いろいろと整理をしたい課題を
走りながら考えることがよくあります。



走り出しはその課題を考えているのですが
だいたいスグに他のことに意識が行き、
課題について考えることは、どこかへ消え去ります。


しかし、その課題は、後日、風呂に入っている時や
移動中など、思いがけない時に「そういうことか!」と
気づくことが少なくありません。


走っている時に考えたことが、頭のどこかに
残っていて、自分でも知らないうちに考えているの
かもしれないと、勝手に思っています。




■フルマラソンなど長い距離を走る後半は、
たいてい、いつリタイヤしようか、あるいは、
走り終わって風呂に入り、冷たいビールを飲むことを
考えています。


そのような色々な考えは、ポツ・・・ポツと浮かんでは
消える泡のようなもので、走っているときは、




ただ走っている。




空白の中を走っているという表現がピッタリです。





■日常の出来事、感情、思惑、すれ違い、比較、競争・・・
通常、常に何かを考えていますが、一切何も考えない




考えていないことすら、考えていない・・・。




とてもぜい沢な時間であり、体験です。




■この時間や体験は、30年以上続けている習慣のひとつ
瞑想からも得られます。
その詳しい内容は、千日回峰行を達成された
塩沼亮潤大阿闍梨の著書
「歩くだけで不調が消える 歩行禅のすすめ」にありますが


一言でいうと、「心を整える」ことですし
最近よく聞くメタ認知機能を深めることにも結びつきます。




■情報があふれかえり、激動する世の中で
よりよく生きるために、これからもこの習慣を
続けていきます。


今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。
日々是新 春木清隆

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過去を追うな
未来を願うな。

人は生まれてから死ぬまでが修行。

塩沼亮潤大阿闍梨
(福聚山 慈眼寺 住職 1968年~)
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昨日(6/1)仕事の合間に晴海大橋を走る


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