事業継承8つの急所
事業継承8つの急所
■現在、関係する過半の企業は、
事業継承の真っ只中ですが、
定義している事業継承の成否は
「バトンタッチ後、30年以上経て当該企業が
隆々とした状態であること」としています。
すなわち、現社長からバトンを受けた新社長が
自分が引き継いた時より良い状態で次世代に
渡すことがその要件です。
■事業継承の成否を決める最大要素は、
後継者の覚悟です。
厳しい言い方をすると後継者にその覚悟が
出来ないのなら、事業売却や廃業も検討
すべきだと助言することもあります。
■事業継承に関して、少なからぬ社長が、いわゆる
資本政策の一環である株式の譲渡方法について
考えますが、本質的な事業継承を考えた場合、
資本政策は事業継承のごく一部であり、
実務面での継承が大切で、以下が急所8項目です。
1、 現状把握と継承計画策定
人・モノ・金・情報など、会社の全体を
俯瞰~把握する
2、 後継者の選定と育成
社内外から最適人物を選び、育成する
3、 ビジネスモデル・新製品・新規事業開発
付加価値の高い製品・サービスを開発~提供
4、 組織経営体制の確立
営業・管理など社内組織全般を見直す
5、 新経営チームの確保・育成
社内外より選抜~育成する
6、 財務強化対策
実質無借金経営を目指す
対金融機関との良好な関係作り
7、 リスクマネジメント
定量的リスクマネジメントへの取組みで
強固な組織を作る
8、 資本政策立案と実施
自社株価算出と株価コントロールを行い
状況に応じて最適株価となるよう計画的に調整
■上記、何れの項目も、一朝一夕で形成できるもの
ではありません。
最低でも5年、できれば10年程度の長期的視点で
計画を立て取り組むことが肝要です。
したがって、事業継承の開始は、後継者が20代
または、30代からが理想的です。
■現在、関係先のバトンタッチされた経営者が重点的に
取り組んでいる対象は以下の8項目です。
1、 新たな販路開拓
2、 経営理念の再構築と浸透ならびに組織風土の醸成
3、 経営人財育成
4、 新商品・新サービスの開発
5、 新事業への進出
6、 IT化促進
7、 幹部の新陳代謝
8、 M&Aによる事業拡大
こう書き出してみると事業継承は
会社の真の実力を高める絶好の機会とも
捉えられます。
以上、今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。
株式会社 日々是新
春木清隆
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小さいことを重ねることが
とんでもないところに行く
ただ一つの道だと感じている
イチロー
(元プロ野球選手 1973年~)
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