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既存事業を考える<振り返り>

既存事業を考える<振り返り>


■1月20日の小欄で百貨店について述べましたが
https://www.hibikorearata.co.jp/blog/everyday/entry-230.html

三越恵比寿、そごう川口、津田沼パルコなど百貨店の閉店が
相次いで発表されています。

このような現在の大きな環境変化を、私たちがより進化する
ための機会と捉え、皆さんの既存ビジネスを考えるために
今回は、<振り返り>について共有します。ご参考になれば幸いです。  



■多くの会社では目標を立てます。しかし、その目標を確実に
達成し続ける会社はごく僅かです。

その要因は何かと考えると、<振り返り>をしっかりと
行っているか否かに行き着きます。


どこの会社でも、PDCA(PLAN・DO・CHECK・ACTION)の
重要性は認識していますが、目標を確実に達成し続ける会社は
そのCとAを着実に実践している会社です。



■私は社会人になりたての頃から、毎月、レポートの提出を
義務付けられていました。
その中で<観察><分析><判断>という
切り口で結果を振り返るクセをつけてもらいました。


最初は義務感だけで書いていましたが、責任ある立場になり
何としてでも達成したい目標が出来て、
どうすれば達成できるかを考え抜くようになりました。


部門長になり、部下と共に仕事をするようになって
部下にもこの<振り返り>を習慣づけました。



■PDCAは月1回行うものではなく、最低でも週1回、
重要度の高い事案は毎日行います。
<振り返り>は自分たちが変化し、成長するチャンスですから
月1回と毎週ではその成長速度は4倍以上になります。


<振り返り>の際に行うのは、いわゆる管理ではなく
考えることです。部下とともに、どうしたら達成できるかを
考え抜くことです。


この、あと一歩、二歩と踏み込む行為を一般的には「詰め」と
呼びますが、この「詰める」行為は、仮説に対する検証であり、
人を追い詰めることではありません。ある種の知的挌闘です。



■こうして考え抜くことで、
次なるアクションプランが立案されます。

アクションプランは次の仮説で、検証可能な具体策です。

たとえば、集客率が下がっている場合
「露出媒体をこのように変更しよう」とか

生産性を上げる場合
「この道具を導入すると◯◯時間/週の時間創出につながる」などです。


<振り返り>がうまく機能していないのは、そのほとんどは
仮説が立てられていないか、仮説を変えずに人を責めたり
「とにかく頑張れ!」と精神論のループに陥っている場合です。



■このように、目標を達成している会社はPDCAを頻繁に行い
あと一歩、二歩と踏み込む「詰め」を行い、精神論ではなく、
達成するまで仮説と検証を繰り返している会社です。

今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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スタート時点で大切なことは次の一点であろう。
「設問の仕方を解決策志向的に行うこと」
大前研一(企業家 1943年~)
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