年頭意気新たに
■新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
正月休みはいつものジョギングコースを変えて
自宅周辺も走りました。
その中で近隣のスーパーの休日に
違いがあることに気づき
一覧にしたものが下表です。
(出所:現場情報より筆者作成)
皆さんご存知のイオンと
売上高4,000億円を超えるトライアルが無休。
オーケーストアと電鉄系のリブレ京成が3日間の休み。
以前、小欄でもご紹介しましたが
https://www.hibikorearata.co.jp/blog/everyday/entry-214.html
財務諸表が確認できるイオンとOKストアの
財務比較が下表です。
(出所:IR資料より筆者作成)
皆さんご自身や、大切な人が働く会社を
選ぶとしたら、どちらを選びますか?
答えは聞くまでもないでしょう。
■安定した財務状態をつくり、働く人に
より多くの休日を付与する打ち手の一つが
生産性向上です。
生産性向上の基本的努力方向は以下7点です。
1,ベースは現場における改善の積み重ね
(提案制度などの活用)
2,まずは5S。整理整頓から
(現場における基本の徹底)
3,標準を決める
(標準は、アップデートしていくもの)
4,汗をかくことも大切だが、より知恵を出す
(作業の中止・代替え・外注化など)
5,クレームや事故は改善のタネ
(人を責めずに、仕組みを責める)
6,問題を感覚でとらえず、なぜを5回繰り返す
7,局所で実験し、全体に拡げる
■このような変化を促すテーマになると
「うちは○○が特別だから」と言う幹部がいますが
○○に入る、業種・業態・規模・社員・立地など
すべて言い訳で、その根底には変化への恐れや
怠惰の心理が渦巻いています・・・。
何れにせよ大本となるのは幹部の意識統一です。
幹部が、生産性の向上を現場に丸投げすることなく
幹部が、時給の低い仕事に汲々とすることなく
幹部が、考えることから逃げずに
上記に掲げた7点の具体策を
脳ミソが充血するほど考え抜くこと。
実際、生産性向上のテーマに真正面から
取り組んでいる会社が多数あります。
その中のある会社のキーワードをご紹介します。
「現場作業の1分短縮は、年間17万円の利益創出」
「1時間で年間1千万円の利益創出」
以上、仕事を見直すヒントになれば幸いです。
今年も皆さまにとって
素晴らしい一年になりますように。
日々是新 春木清隆
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【年頭自警】
一、年頭まず自ら意気を新たにすべし
二、年頭古き悔恨を棄つべし
三、年頭決然滞事を一掃すべし
四、年頭新たに一善事を発願すべし
五、年頭新たに一佳書を読み始むべし
<意訳>
一、まず自らを奮い起こして意気を新たにし、
二、過去の出来事に対する悔恨の気持ちを捨て、
三、断固たる決意をもって、滞っていたことを片づけ、
四、世の中への貢献につながる新たな目標を掲げて達成を決意し、
五、精神を高めるような良書を新たに読み始める。
(安岡正篤 1898年~1983年 陽明学者)
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