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日常

需要を創る

先週今週、仙台行きと新大阪行きの新幹線を
利用しましたが、共にガラガラでした。
GoToトラベルの一時停止は功を奏しているようです。


北海道に株式会社室蘭うずら園という会社があります。
昭和36年(1961年)「室蘭うずら飼育場」として創業。

現在は10万羽を超えるうずらを飼育し
北海道内の生うずらで100%のシェアを占めています。

この会社は平成22年、現社長の三浦忠雄さんが
社長に就任し発展の転機となりました。
三浦さんは北海道の農協の連合会であるホクレンの元職員。



ホクレン時代の知り合いだった前の経営者は
三浦さんが定年退職した時期に後継者がいないからと
買い手を探していました。

北海道唯一のうずら卵の生産農場で道内シェア100%。
しかも完全無投薬飼育。
その独自性にひかれ、借金をして会社を引き継ぎました。



経営者として、生産者としての経験はゼロの三浦さん。
もともと働いていたスタッフの信用を得られず
一人、また一人と去っていきました。


苦労を重ねる中、三浦さんはホクレン時代に
HACCP(ハサップ)の業務に携わり身につけた
安全で衛生的な食品製造の管理方法をうずら卵の
生産現場に導入します。
例えばエサや水の状況がリアルタイムで分かるシステムや
鶏舎の最高温度と最低温度を設定してそれを超えると知らせてくれる温度計など
科学的にうずらを管理できるような仕組みを取り入れたのです。

更に世界トップクラスの生産設備を導入し
加工品の強化に乗り出します。
以前から手掛けていたプリンをコンサルタントの力を
借りて味の改良を重ねました。
出来上がった新製品の各地の物産展での評判は上々。
しかし、決算はまだ赤字状態です。


次は本格的な6次産業化に進化すべく
トレーサビリティ、菌の検査が確認できる厳選材料で
味の研究を重ねた、アイスやカステラ・ジャムなどを作る
最新設備のスイーツ工場を造ります。

これらの努力が実を結び株式会社室蘭うずら園は
規模は小さいながらも北海道内のみならず全国に販路を広げ
堅実な経営基盤と着実な成長を遂げています。


今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。

日々是新 春木清隆


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もう一歩。
いかなる時も自分は思う。
もう一歩。
今が一番大事なときだ。
もう一歩。
武者小路実篤(小説家/ 1885年~1976年)
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