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日常

心震える仕事

コロナ感染者が増加傾向の中
いかがお過ごしでしょうか。

公私共に第3波への備えを十全にし
健康と経済を守り抜いていきましょう。

先週、地方都市で次世代経営者
育成研修を行いました。

全10回講座の中、今回の内容は
<部門経営> と<部下育成>でした。

参加者は30代〜40代でしたが
熱心に受講される姿勢が印象的でした。

講義の中で部下育成にありがちな
考えと言動を解説しました。


1、他責(未達は部下・会社・人のせい)
2、部下への無関心
3、手抜き→絶対的な行動量不足
4、情報不足は部下の報告が足りないから
→自分からの情報収集不足
5、熱量不足


事例と共に一つひとつを解説していくと
参加者たちが20代の頃、なりたくなかった
かっこ悪い上司像が認識できました。



私自身の体験談として、一部上場企業の
部長職時代に研修を受けた話をしました。

会社更生法適用後に朝から夜まで
コンサルティング会社が行った研修でした。

研修の最後で、私たち参加者が感想を
求められたので、私はこう発言しました。


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『会社が厳しいこの時期、
この研修に参加させて頂き、
とても感謝しています。

ありがとうございます。

仲間の皆さんに提案があります。
私たちが、今日、受講して感じた

「この会社は自分たちで守る」を

明日から1人10人の人に伝えませんか』と
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会社更生法適用直後ですから
投げやりになっている人
自分がリストラ対象にならぬことだけ考えている人
参加者で最年少の私の発言に
冷ややかな目を向ける人・・・。

多くの役職者が、このような姿勢だったら
会社更生法適用会社になった訳でもあります。

翌日から私は、現場が稼働している時間帯は
現場を回り、その後、事務所に戻って仕事をしました。

やり始めた頃、現場の皆さんの心の中は
会社に対する不信感に満ちていて
「会社の言うことはもう信じられない」
といった言葉が多く聞かれましたが


コツコツと続けていくと
「どうせ働くなら楽しい方がいい」
「自分が幸せになるために」
「この会社は自分たちで守る」に
共鳴し、意欲的に仕事に取り組む
人達が一人、また一人と増えていきました。


もう時効ですが、当時、私の年間労働時間は
5,000時間を超えていました。



これらの体験を通じて得たことは
・人は理屈では動かないこと
・こちらが熱意をもって伝え続けると 
 動き出す人もいること
・仕事は心が震えるほど感動的であることで
 これは私の大切な財産です。

今日も皆様にとって
素晴らしい一日になりますように


日々是新 春木清隆

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「寝ていて人を起こすことなかれ」
石川理紀之助(農村指導者/1845年~1915年)
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本日(11/18 黎明の空)


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