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取締役の第2領域

毎月100~150㎞を走っていますが
実感しているのが体力の低下です。
まるで、下りエスカレーターに乗っているようで
自分にとって現状維持が挑戦的なメニューになっています。


このように人間は、例外なく、生まれた瞬間から
死に向かって歩みだします。
一方、会社は経営次第で何百年も
活動をし続けることができますが
適切な経営を行わないと倒産という死に至ります。


ご存知の通り、経営と執行は異次元のステージですし
従業員のスキルと経営者のスキルは全く別の能力です。


会社の取締役会、もしくはそれに準ずる会議体に
参加する機会がありますが、いわゆる“ゆでガエル”状態に
陥っている会社は少なくありません。

多くの場合、そこで議論されている内容は
取締役会ではなくせいぜい執行役員会
場合によっては部門長決済でしょう
という凡庸な事案が少なくありません。

凡庸な事案の事例をあげると
・従業員に起因するトラブルの対処
・短期の業績対策
・短期の労務対策
・表層的な苦情対応
・業者の選択などなど


どの事案も緊急かつ重要である第一領域の事案で、大切です。
また、これらの議論を通じて経営理念など基本思想の再確認や
次世代経営陣に意思決定基準を刷り込むなどの意義もあります。


しかし、緊急かつ重要な第1領域
近視眼的議論に終始していては会社の
未来を創り出すことは期待できません。

経済の安定成長期と言われる時代になって30年。
昨日と同じことを繰り返して成長する時代は終わりました。


自分の代だけ安泰だったらそれでいいと
思っていない取締役が取り組むべき重要課題は何か?

5年後、10年後安心して働ける会社にするために
長期視点に立ち、商品とサービスの磨き上げを
どのように進めるか。
そのために何を止め、何を始めるのか・・・。


堅実な成長をし続けてきている
私の周囲の会社では長期的な視点に立ち
現在、以下のような課題に取り組んでいます。
・次世代経営陣の育成
・組織風土の戦略的変革
・新規事業開発~立上げ
・営業フローの抜本的見直し
・生産性向上
・定期的リスク対策
・人事評価&育成制度の見直しと実施

以上、今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり
武田信玄(戦国武将/1521年~ 1572年)


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