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現場には全てが集約されている

現場には全てが集約されている


■先週、数日前に開店した近所のスーパーマーケットへ、妻の荷物持ちとして行ってきました。
我が家から徒歩10分圏内は、スーパーが6店舗立地する激戦区。今回、開店したスーパーも、以前は同業他社が営業していました。

入ってビックリ。久しぶりに商売への執念、迫力を感じました。

■執念、迫力を感じたポイントその1は店長の所作。


400坪程度の店内。
その時間の一番の急所である場所に店長が、立ち続け、本来の仕事をしていたのです。
本来の仕事とは、店内と顧客の状況ならびに属性把握。そして、臨機応変の対応です。

その店長の働きぶりを見て、20〜30代にペガサスクラブや商業界で油汗をかきながら学んでいた当時を思い出しました。


■仕事とは、本来、とてつもなく楽しいもの。
あらゆる業種で、サラリーマン化している責任者が増えていることを残念に思っていたので、この店長の姿をとても嬉しく思いました。



■この会社の社名は、オーケー株式会社。

創業者は代表取締役会長の飯田勧氏。
ちなみに飯田氏の兄弟には、セコムの創業者 飯田亮氏、居酒屋チェーン天狗の創業者 飯田保氏がおり、実業一家です。


熱気、迫力を感じたポイントその2はこの会社の経営内容です。

■店舗から帰宅して、この会社のHPを確認したら、オーケーの特色として、店舗で掲示され具現化されていた6つの項目がありました。その内容は、
1.    高品質
2.    地域一番の安値
3.    オーケークラブ会員
4.    オネスト(正直)カード
5.    ご意見箱
6.    納得した商品だけを導入 です。
一見するとどれも当たり前のことです。


■しかし、方針を掲げ、その徹底がなされていない現場が多い中で、この店は違いました。

一例を挙げると、煮豆の品揃えです。一般的なスーパーでは売り場に陳列している煮豆のメーカー数は複数社あります。が、この店は1社でした。


■その1社の商品(煮豆)と経営内容をあらゆる角度から徹底して分析・吟味し、自分たちが納得したメーカーの煮豆の商品群を取り揃えているのです。その売場からは煮豆-メーカーとオーケー株式会社(社長)の心意気と絆を感じ取りました。


■私は心ある食品メーカーの経営者や幹部から、一般的なスーパー担当者の、<1円でも安ければいい><自分たちさえ良ければいい>といった、分別のない言葉や態度に、意気消沈した話を複数聞いています。


■現場の状態は、会社の体質(組織風土)を教えてくれます。
社長と幹部の執念は、現場に反映します。
業績は、会社方針の徹底の度合い(組織風土)に顕れます。


■少なくとも、私が今回行った店ではそれらを感じられました。この会社は非上場ですが、HPに業績がアップされていましたので、同業で規模日本一のイオンとの比較表を作りました。


■いかがでしょう。
あなたはどちらの会社に共鳴しますか?


■先日の日曜日の午後。
最も混雑している時間帯にイオンを見に行ったらガラガラ。外に出て駐車場誘導の人に「いつもの日曜日の半分以下だね?」と聞いたら「そうですね」の返答。
この調子でいったら、オーケー株式会社のこの店は、坪当たり売上<地域ナンバーワン>になることでしょう。

日々是新 春木清隆


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正しい商売のもとに、よく売る店とはそれだけ社会に貢献しているのであると言えよう。だから売ることにもっと努力せよ。もっと工夫せよ。そしてそのことに自信を持て。

倉本長治(1899~1982 「商業界」元主幹)

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