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プレイイングマネジャー

プレイイングマネジャー


■一雨ごとに肌寒さを感じる今日このごろ
昨日、10月8日は24節気の「寒露(かんろ)」でした。
寒露とは、晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のこと。 

この時期の夜空は、月も美しく、星も鮮やかに輝き
清々しく感じる心の清涼剤です。


この夜空は、幾星霜変わらぬものですが
私たちの働く環境は大きく変化し続けています。


■私が社会人になった20世紀の管理者の多くは
出社すると女性にお茶を淹れてもらい、新聞をながめ、
ゆったりと仕事を進めているように感じました。


以前はマネジャーとしての仕事が主でしたが、
現在はその機能に加えて、自分もプレイヤーとして
成果を上げるプレイイングマネジャーが求められています。


加えてコンプライアンス、メンタルヘルスなどに
配慮する必要があり、マネジャーの負担度合いは
年々重くなっています。


■また、部下の状態は、かつては聞き分けのよい
若い男性主体の部下でしたが
(当時はそう思わなかったでしょうが、現在と比べると格段に素直な部下たちでした)
現在は、SNSなどで頭でっかちになった老若男女。
その上、外国人だ、障害者だ、育児だ、介護だ、LGBTだ、フリーランサーだと
現在のマネジャーは部下の多様性への対応に腐心せざるを得ません。


■更に昨今の働き方改革で、
マネジャーは部下の残業時間や休日に対する配慮と
組織が求める成果との板挟み状態です。

成果を上げるためには、マネジャーの仕事の質を
変化させる必要がありますが、その必要性にすら
気づかずに苦悩しているマネジャーは少なくありません。



■このような環境変化の中でマネジャーは
かつて管理型メネジメントから
部下を、共に働く仲間やメンバーとして遇し
部下の成功を支援し、時には自らがリードする
気遣い・サポート型メネジメントへの変革が求められています。


このように会社の成果を左右するマネジャーの仕事の質を
変化させることは、業績向上の有効な施策でもあります。


■親や家庭や学校に、人を育てる機能が低下している現在。
私は会社が最後の教育の場であると思っています。


■働く人にとって環境である私たちが
働く人一人ひとりを我が子のように思い
人を育て上げていくことに
力を注ぎ続けていきたいものです。
会社のためにも、この国の未来のためにも・・・。

以上、今日も皆さまにとって素晴らしい一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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「“事業は人なり”という。人間として成長しない人をもつ事業は成功するものではない。事業にはまず人材の育成が肝要だ」
松下幸之助(日本の実業家/1894~1989年)


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