微差大差~変化し続ける
■「暑さ寒さも彼岸まで」といわれますが、
3週間ほど前までの焼けつくような暑さと
同じ国かと感じるほど、爽やかな頃となりました。
24節気の「秋分の日」、成田山新勝寺を
参拝してきました。
■コロナの影響と連休最終日ということで
思ったほど、参拝客は多くなく、いつもは
大混雑の参道もゆったりと歩けました。
■そんなのんびりした様子の参道でしたが
1軒の店の前に人が群がっています。
鰻屋です。
■店頭では、生きた鰻を職人さんたちが手慣れた様子で
さばいています。
■更に同じ店頭で、白焼き、蒲焼きと美味しそうな煙をあげて
焼き上げています。
調理作業を、往来からよく見える店頭で行い
手作り、できたて、本物を訴求しているのです。
■この裂き場と焼き場に挟まれるようにして
受付兼店内への入り口があります。
■デジタル機器を活用してお待ちのお客さまの利便性を配慮しています。
■店内で食べる人は120分待ち。
ぬかりなく持ち帰りも用意してあり
それでも20分待ち。
■実はこの鰻屋さんの隣と、更にその隣も鰻屋さんです。
鰻屋が3軒並んでいるのです。
この時点で、この2店は待ち客なし。すぐに入れる状態です。
■この2店の様子を見ると、昭和時代と変わらぬ
普通の鰻屋さんで、店頭での演出はありません。
■2時間待ちの鰻屋さんは、かつて、調理作業は
店の奥でやっていたはずです。
そして、当然デジタル機器も活用していなかったでしょう。
■微差大差。
日々、どうしたらもっと良くなるか
考え続け、小さな試行錯誤を繰り返し
努力を積み重ねた結果が、にぎわう店頭の
様子に、大差となってあらわれています。
■インターネットで、個人法人問わず、あらゆる事象の
評価や評判が、瞬時に全世界に広がる便利なよのなか。
■優勝劣敗の差は、かつてない速度と格差を生み出しており
それは増大し続けることはあっても後戻りすることはないでしょう。
以上、今日も皆さまにとりまして素晴らしい一日になりますように
日々是新 春木清隆
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小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへいくただひとつの道だ
イチロー(元プロ野球選手/1973年~)