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今夏の賞与状況と判断軸

今夏の賞与状況と判断軸


■自粛制限が緩み、
都道府県を越える移動の自由が復活し
プロ野球も開幕・・・。
徐々にではありますが元に戻る動きが
進んでいることに
感謝あるのみです。


■私の関係する会社では、
既に夏季賞与の支給を済ませたところ
これから決めるところなど様々です。
いろいろとご相談を受けますが、
支給の有無、支給額に正解はありません。


■今回、6月18日に大阪シティ信用金庫が発表した
「中小企業の2020年夏季ボーナス支給予定」から
情報をピックアップしてお届けします。

回答企業概要・・・有効回答991社。従業員20人未満が約80%


夏季賞与支給予定・・・50.4%の企業が支給予定、49.6%は支給予定なし。


一人あたり平均支給額は27万8,946円。
昨年比▲14,969円、▲5.1%。
   1人当たり平均支給予定額(加重平均)         (単位;円、%)


以上、ご参考まで。



■話は変わりまして、
今週、顧問先での幹部研修の話です。
部門長として判断する際の
基準のすり合わせを行いました。

A)顧客満足  B)健康状態  C)法令遵守  
D)業績向上  E)組織風土

参加者を2チームに分け、意思決定に際し、
上記A~Eを大切な順番に並べ替えてもらいました。
本文をご覧の皆さまも並べ替えてみてはいかがでしょう・・・。









参加した一つのチームの回答はこれ↓です。私は通常これを正解としています。
C) 法令遵守  B) 健康状態  E) 組織風土  
A) 顧客満足  D) 業績向上


もう一方のチームから出てきた考え方は↓これでした。
E) 組織風土  B) 健康状態  C) 法令遵守  
A) 顧客満足  D) 業績向上


今回、私はこれもアリです。とお伝えしました。


■何故なら、この会社は創業60年を超え、
現在も着々と成長を続けています。
企業風土が非常にしっかりしており、
社長はじめ役員陣は揺るぎない判断軸をお持ちです。
その経営陣の背中と心を感じている現場では、
状況に応じて、いい加減に対応しているのです。


■この会社と業種は違いますが、
例えば、土砂降りのなか、
開店時間前の店先で、傘をさして
震えて待っていらっしゃる
高齢のお客さまに対して、見て見ぬ振りをしたり、
「開店まで20分お待ち下さい」などとは
決して言わないのです。


「どうぞ中でお待ち下さい」
「熱いお茶を淹れました。よろしかったらどうぞ」
このような心遣いが自然となされているのです。


■長い目で見て、外で待たせる店と、
中に入って休んでもらう店の
どちらが繁栄するかは自明の理です。


■私の周囲では今月(6月)に入り、
売上高前年比が前年並になる会社はじめ、
同業他社より売上の回復が
早い会社が続出しています。

このような会社では日常、臨機応変の超法規的措置を
現場判断でさりげなく行っているのです。


■社長の心、理想を幹部がしっかりと理解し、腑に落とす。
幹部は、状況や部下の経験、性格などに応じて
社長の意を部下に翻訳する。
部下は社長の理想を現場でコツコツと実践する。


手間と時間はかかりますが、
まっとうな人づくりへの取り組みが
長きにわたり繁栄する会社発展の礎であることを
再認識した次第です。


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ひとたび社員に経営方針や理念が浸透すれば、その企業は並々ならぬ力と柔軟性を発揮する。

盛田昭夫(1921~1999、ソニー創業者の一人)

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日々是新 春木清隆


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