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ファスティング(断食)

ファスティング(断食)

緊急事態宣言が解かれ、よのなかが、徐々に動き出している中いかがお過ごしでしょうか。


■この5月29日~31日、自粛生活の仕上げに3日間のファスティング(断食)をしました。

数年前から、24時間程度のファスティングは毎月。3日間のファスティングは年1~3回程度やっています。

3日間のファスティングは、富士山がとてもキレイに見えるお寺にこもり、専門家の導きのもと体験しています。


■今回、自宅で家人とともに行ったファスティングは、お寺で行うものとほぼ同じ内容で行いました。

まず、初日の朝食は普通にいただき、食後のコーヒー(カフェインは3日間)は抜きます。
その後、固形物は3日目のお昼まで摂りません。

途中、お寺では柿の葉茶や白湯を1日2L以上飲みます。今回は主にルイボスティーを
また、2日目と3日目には野菜と果物のスムージーも各250cc飲みました。

3日目のお昼に回復食として、梅干約10個、大根とその茹で汁、生野菜と味噌などをいただきます。


■この回復食の梅干しの食べ方が肝心です。梅干しを大根の茹で汁に溶かしながらゆっくりと味わいます。大根は何の味付けもせずに炊いていますが、体全体にしみわたる滋味です。


そのようにして、梅干しと大根、生野菜を味わっていると、個人差がありますが大体15分くらいで、便通があります。宿便の排泄です。

ここから1時間に5回~10回ほどトイレに駆け込む状態になります。
ビロウな話で恐縮ですが、最初は通常の便で、次に下痢状、そして水のような便に変化していきます。


この宿便の排泄により
・腸内環境のリセット(悪玉菌の除去)
・免疫力向上
・腸の粘膜やせん毛にこびりついている便を
出すといった効果があるといわれています。


■ファスティングを初めて体験した時に感じたことは、いかに惰性で食事をしていたか、です。
数回食事を摂らなくても、何も不自由はありません。

むしろ「食べること」の呪縛から解き放たれ、すがすがしい開放感を感じました。
それは禁煙をして、それまでの生活がいかにタバコに振り回されていたかと、感じたことにも似ています。

■さらに、禁煙と同様、時間ができます。当初、その時間に手持ち無沙汰感がありましたが、食事に関して割いていた時間の多さが実感できました。

■ファスティング後1週間は、動物性食品・アルコール・添加物・炭酸・香辛料など刺激の強い食品を極力控えます。
ファスティングの師からはファスティング後、とんこつラーメンを食べて胃に穴が空いた人の話を聞いています。


■ファスティングは実践期間だけでなく、その後の食生活が変化するので、その状態がスタンダードになります。以前のように、鯨飲馬食への欲求がグーンと減ります。

■ファスティングは心身ともに健やかな状態を実感できる行ですが、危険を伴うことがあるので、最初は専門家のもとで行うことがよいと思います。

■巷間、あれを食べたら健康いい、これが○○に効くなどの情報が溢れかえっています。
人生や経営においても、如何に増やすかの足し算も大切ですが、休むこと、減らすことの引き算で考え、実践することも一考の余地があると思います。


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静かに行く者は、健やかに行く
健やかに行くものは 遠くまで行く

ヴィルフレド・パレート
(イタリアの経済学者・哲学者1848~1923年)

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日々是新 春木清隆


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