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人として、リーダーとして

人として、リーダーとして

■『疾風に勁草を知る』とは後漢書にかかれている言葉です。
疾風とは「強い風」、勁草とは「強い草」のことです。
「激しい風が吹き、弱い草はみな折れてしまい、その時はじめて強い草(勁草)の存在を知ることが出来ることから、厳しい試練にあって初めて意志や節操の堅固な人間であることがわかる」という意味です。


■現在、世界中が、まさにこの疾風下とも言うべき極めて厳しい状況にあります。今日はこの環境下でのリーダーについて情報共有します。

国内では、総理大臣はじめ都道府県の知事などが、マスコミやSNSで、その施策と、そのうち出し方を評されています。

一方、世界に目を向けると各国各様のリーダーが、指揮を執っています。中でもアメリカのニューヨーク州知事であるアンドリュー・クオモ氏の言動が興味深いのでご紹介します。


■クオモ氏は、毎日、記者会見をしています。以下はその会見での、彼の言葉です。

・命を犠牲にして経済を加速させろ。
そんな事を言うアメリカ人はいないはずだ

・自分の職務を非常に重く受け止めている。言い訳はしない。
失敗があれば、私の失敗だ。
事態が崩壊したり、うまくいかなかったりすれば、それは私の責任だ。
毎日死者数を見ながら責任を痛感している

・約束しよう、私自身がやらないことを諸君に頼むつもりはないし、私が行かないところへ行けとは頼まない

・弱者を守っていくことで、私たちの中に眠っている力が湧き出る。その力とは“愛”だ

・最もタフな人間は常に“愛”を語るほど強い

・この転換点は、国民の人格を進歩させ、人々の絆を築き、人々を変える

・・・いかがでしょう。


私は、彼が発したこれらの言葉以外にも、事実をしっかりと客観的に認識し、論理的に考え、数字を使い、明快に方針を打ち出しているリーダーとしての姿に共感を持ちます。


■一方、国内の経済3団体のリーダーたちの動きは
<高みの見物>や<傍観者>を決め込んでいるように感じます。
実際、私の周りの上場企業関係者からの言葉を聞いても同様の感を否めません。

正直、<憤>の感情が湧いてきます。
私は大企業の代表である彼らに、最初から何も期待していません。


しかし、私の周囲で歯を食いしばって懸命に戦っている経営者の方々を観ているので、それでも同じ人間か、同じ経営者か、という気持ちになります。

自身が、人として、リーダーとして、矜持をもって進んでいくことを改めて肝に銘じた次第です。


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『何を捨てるかで誇りが問われ、何を守るかで愛情が問われる』
(スティーブ・ジョブズ 1955~2011年 アメリカの実業家、アップル社の共同創業者)

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日々是新 春木清隆


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