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「コロナ禍」に思うこと

「コロナ禍に思うこと」

新型コロナウイルスの急襲は、予想以上のスピードで大きな打撃を世界中に拡げています。人類社会は言い知れぬ恐怖を感じ、一体いつまでこの状態が続くのか判然としないまま、暗中模索が続いています。


■昨年末、顧問先の皆さまや周囲の経営者には、「来年は激変する可能性が高いので、手元流動性は十分に確保しておきましょう」さらに親しい方々には「オリンピックが吹き飛ぶほどの劇的な出来事が予想されるので、絆と心構えを、より確かなものにしておきましょう」とお伝えしていましたが、残念ながら、その言葉は現実になっています。

■私は、自身はじめ個人法人にかかわらず、当事者にとって不都合なことが起きると、「この出来事から何を学び、どう変化するか」と問い、対処してきました。

■今回の情勢からこの事態は、私たちに何を示そうとしているのか。今回の出来事から感じ取り、変化させる方向やことは何か。発生以来じっと考え続けてきました。重大なメッセージが届けられているのは、確かなことです。


■歴史を紐解くと、よのなかは振り子のごとき変遷をたどっています。すなわち、振り子の先は弧を描き一方の極に達すると、反対方向へ動く。いわゆる振り子運動です。

■わかりやすい事例では、わが国の1945年8月15日前後の動きです。鬼畜米英がギブミーチョコレートです。価値観が逆転しています。


■今、私たちは大きな転換期の真只中にいて、振り子は極に達したと観ています。転換の最大の課題は、「経済成長一辺倒」「今さえ、自分さえ良ければいい」「○○ファースト」の考え方であると言えます。

■人も国家も最大の眼目は経済であり、経済的優位に立つことであるとされてきました。特に先進国ではそう信じている人や国ばかりのように感じます。しかし、本来の人間の暮しとは、金銭や物質ばかりでなく、心のふれ合いや安寧もあることを忘れてはいけません。  

■今回、新型ウイルスが、経済成長第一主義の中国で発生し、世界一の経済大国アメリカで感染者数が最大多数になってしまったことは誠に象徴的なことで、まさにこの「経済第一主義からの転換」を示唆していると思料します。



■現在、顧問先の皆さまとは資金の確保を確認の上、以下の3点を個別に検討し、具体策に落とし込み、同時進行で実施しています。

第1は、社長の心身の健康を確保し、社員とその家族の健康を守る
(良い習慣の徹底)

第2に、提供品質を最高のものにする
(TOPと幹部の執念)

第3に、新たな挑戦
(財務構造改革、各種開発、運営方法刷新、各種チャネルの見直しetc.)


■どれも当たり前のことです。しかし、このような非常時だからこそ、今まで以上に、否、これ以上出来ないほど徹底して実践し続けるかどうかが次の時代に生き残る手がかりであり、要諦と考えます。


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最後に松下幸之助の言葉を記します。
『人間は行き詰まるという事は絶対にない。
行き詰まるというのは、自分が「行き詰まった」と思うだけの事である』

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日々是新 春木清隆


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