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「観察・分析・判断」

「観察・分析・判断」


■新規事業年度が始まり、新入社員を迎え、
多くの会社で、社内外の研修を実施している
時期かと思います。

希望に満ち溢れて入社した社員さんも、
経年につれ、ただ漫然と業務をこなし、
本人にとっても、経営者にとっても
不本意な状況になっている会社も
少なくありません。



■「鉄は熱いうちに打て」の言葉が示すように
20代の頃に身につけたモノの見方や、考え方は
その後の人生に大きな影響を及ぼすことを自身の
体験はじめ、多くの方を見てきて実感しています。


また、仕事に能動的に取り組む社員さんが
多い会社ほど、活力に満ち溢れていることは、
自明の理です。



今回は、社員さんが主人公として積極的に
仕事に取り組むための道具として
「観察・分析・判断」について共有します。




■「観察・分析・判断」とは、
チェーンストア理論の原理原則の1つです。


「観察・分析・判断」が定着すると
以下のような効果が得られます。

1)気づき力が増す
2)考える習慣がつく
3)改善(数値や状態)が速くなる


チェーンストア理論とは、コンビニやスーパー
専門店量販店、外食企業などが、学び、その成長の
原動力の一つになった考え方とやり方で、
筆者も20代の頃、他社の幹部の方と机を並べ、
徹底的に学ばせてもらいました。




■「観察」とは、日々の業務から問題点を
見つけ出すことです。

見つけ出した問題は、数値と定量的な基準で
表現します。


「分析」とは観察で抽出した問題点について
「なぜ」を繰り返し、問題の真因を推定する
ことです。


「判断」とは、「分析」から得られた真因を
「誰が、いつまでに、どうするのか」を
「手、口、足が動くレベル」で具体的に表現します。
すなわち、改善改革案の立案です。



■これらを毎週、あるいは毎月、レポートとして
書き上げ、提出することが義務化されると
最初は負荷がかかりますが、慣れてくると、
日常業務の中で、常に考え、真因を探し、
改善案に取り組むことが常態化するのです。



さらに、このレポートを基に、上司と対話を
重ねることで、部下の成長が促され、上司との
関係性も強化されます。



■この「観察・分析・判断」の視点を持ち
仕事に取り組んでいる人と、特に意識せずに
仕事をしている人とでは、成果に大きな差が
生まれてきます。


本来、人の能力の差は10倍もないと思って
います。社員さんが、日常の業務において
「観察・分析・判断」の視点を持ち、
仕事に取り組むことで、その成果は
何十倍~何万倍にひろがり、取り組んでいる
ご本人の成長と、会社の業績向上に繋がって
いくのです。


人は、生涯、成長し続ける生き物です。
新たな年度を迎えた今、既存社員さんも含めた
社員さんの成長促進のヒントになれば幸いです。


今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。

株式会社 日々是新
春木清隆

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人はいかに遇されるかによって、
それなりの人物になっていく。 

ゲーテ
(詩人、小説家  1749~1832年)
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